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カテゴリー:感染症
罹患リスク ★★★★
死亡リスク ★★★
(日本)罹患率12.1/十万人、致死率3.33%、死亡率0.4/十万人
(米国)罹患率359.0/十万人、致死率5.84%、死亡率21.0/十万人
特別緊急措置を取らない場合、季節性インフルエンザ相当の罹患率(7868.4/十万人)が発生すると推測
- VirusTrend.MaxOur.com 2020年5月6日時点各国の新型コロナ感染状況
感染経路
飛沫感染,
接触感染,
エアロゾル感染(高濃度ウイルス密閉環境)
時期と対象
男女問わず、20-90代の感染率が高い
年齢とともに、死亡率が上昇
症状
潜伏期間1-12.5日間、平均5日程度
発熱、空咳、倦怠感・だるさ、痰、嗅覚障害、味覚障害、息切れ、筋肉痛、関節痛、のどの痛み、頭痛、悪寒、下痢など
合併症
高熱、気管支炎、肺炎、呼吸不全、肝不全、腎不全、心不全、脳炎もしくは中枢神経系感染、多臓器不全など
予防
密閉・密集・密接を避ける、正しいマスクの着用、咳エチケット、流水と石けんでの手洗い、手指消毒用アルコール、適度な湿度を保つ、定期的に換気
「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」はコロナウイルスのひとつです。コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスが含まれます。
ウイルスにはいくつか種類があり、コロナウイルスは遺伝情報としてRNAをもつRNAウイルスの一種(一本鎖RNAウイルス)で、粒子の一番外側に「エンベロープ」という脂質からできた二重の膜を持っています。自分自身で増えることはできませんが、粘膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。
ウイルスは粘膜に入り込むことはできますが、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいます。ただし、物の種類によっては24時間~72時間くらい感染する力をもつと言われています。
手洗いは、たとえ流水だけであったとしても、ウイルスを流すことができるため有効ですし、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので、更に有効です。手洗いの際は、指先、指の間、手首、手のしわ等に汚れが残りやすいといわれていますので、これらの部位は特に念入りに洗うことが重要です。また、流水と石けんでの手洗いができない時は、手指消毒用アルコールも同様に脂肪の膜を壊すことによって感染力を失わせることができます。
症状 | % |
---|---|
発熱 | 87.9 |
空咳 | 67.7 |
倦怠感・だるさ | 38.1 |
痰 | 33.4 |
嗅覚障害・味覚障害 | 30 - 66 |
息切れ | 18.6 |
筋肉痛・関節痛 | 14.8 |
のどの痛み | 13.9 |
頭痛 | 13.6 |
悪寒 | 11.4 |
吐き気・嘔吐 | 5.0 |
鼻づまり | 4.8 |
下痢 | 3.7 - 31 |
喀血 | 0.9 |
結膜充血 | 0.8 |
- wikipedia 新型コロナウイルス感染症 (2019年)
初期症状
症状は特異的ではなく、症状のないもの(無症候性)から重症の肺炎、死亡まで幅広い。典型的な症状・徴候としては発熱、空咳、疲労、喀痰、息切れ、咽頭痛、頭痛、下痢などがある(表参照)。くしゃみ、鼻水、のどの痛みなどの上気道症状は少ない。
進行症状
二次的な細菌性肺炎もあるが、感染後1 - 2週間以内に発症した肺炎はウイルス性のものが多いと見られている。重症化すると急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や急性肺障害(ALI)などを起こし、人工呼吸適応となる場合が多い。
潜伏期間
潜伏期間については、世界保健機関(WHO)は2日間から10日間、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は2日間から14日間とそれぞれ推定している。暫定推定値1 - 12.5日間、平均5日程度。ただし極少数ながらそれ以上の潜伏期間例報告もある。
合併症
約1週間の初期症状期に回復しない場合は、高熱、気管支炎、肺炎の初期症状などが併発してくる。重症例では、呼吸不全が起こる。また、血液に乗ってウイルスが体内に拡散され、肝不全、腎不全、心不全、脳炎もしくは中枢神経系感染、多臓器不全などを引き起こすことが確認されている。中国本土ではウイルス性脳炎や髄膜炎疑い症例が報告されており、日本では2020年3月7日に山梨県で髄膜炎の発症が初めて報告された。髄膜炎徴候患者の髄液を採取してPCR検査したところ陽性だった。
- wikipedia 新型コロナウイルス感染症 (2019年)
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の症状比較
症状 | 風邪 | インフルエンザ | 新型コロナ |
---|---|---|---|
発熱 | まれ | 頻出 (37-38℃) |
微熱 87.9% |
頭痛 | まれ | 頻出 | 13.60% |
疼痛 | わずか | 大部分 重度となりえる |
14.80% |
疲労・脱力 | 時々 | 大部分 2-3週続く |
38.10% |
極度の疲労 | なし | 大部分 | あり |
鼻汁 | 頻出 | 時々 | わずか |
くしゃみ | 頻出 | 時々 | わずか |
のどの痛み | 頻出 | 時々 | 13.90% |
咳 | あり | あり | 空咳 67.7% |
国/地域 | 罹患率(/十万人) | 致死率(%) | 死亡率(/十万人) |
---|---|---|---|
日本 | 12.1 | 3.33 | 0.4 |
米国 | 359.0 | 5.84 | 21.0 |
- VirusTrend.MaxOur.com 2020年5月6日時点のデータ
新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザより100倍以上危険です。 高齢者の方々、もしくは高齢者施設で働く方々は、さらに10倍以上気を付ける必要です。 高血圧・糖尿病・心血管疾患・呼吸器疾患・がんなど基礎疾患ある方は、さらに10倍以上気を付ける必要です。
(詳細は画像をクリックして記事参照)
- MaxOur.com 新型コロナの危険度(感染性・致死率)とインフルエンザなどの比較
以下の表を見るとわかりますが、新型コロナウイルス感染者の死亡率は年齢と共に上昇し、特に60代以降はかなり高くなります。 また、感染リスクは20代以降高くなりますが、最も感染リスクの高いのは60代になります。 その原因は、60代以降免疫力が低下しているが、外出頻度は70代以降よりも高いと考えます。
(中国44672症例、詳細は画像をクリックして記事参照)
- MaxOur.com 新型コロナ年齢と性別ごとの感染リスクと死亡率
以下の表を見るとわかりますが、基礎疾患なしの場合、新型コロナウイルスに感染されても死亡率は0.86%程度ですが、 高血圧、糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患、がんなどの基礎疾患がある場合の死亡率はかなり上昇します。 特に、心血管疾患の持病がある場合、死亡率が10.54%でかなり高くなります。
(中国44672症例、詳細は画像をクリックして記事参照)
- MaxOur.com 新型コロナ死亡率と高血圧や糖尿病など基礎疾患の関係
予防手段 | 予防効果 |
---|---|
密閉・密集・密接を避ける | ★★★★★ |
正しいマスクの着用 | ★★★ |
咳エチケット | ★★★ |
流水と石けんでの手洗い | ★★ |
手指消毒用アルコール | ★★ |
適度な湿度を保つ | ★★ |
定期的に換気 | ★★ |
予防接種 | ー |
密閉・密集・密接を避けるを減らせば大幅に感染リスクを軽減できます。
- 首相官邸
マスク着用と手洗いで40%程度の感染リスクを軽減可能です。ただし、マスク着用だけでは効果が薄いです。
- 朝日新聞
咳エチケットとは、感染症を他者にうつさせないための手段です。
- 厚労省
5月5日現時点はまだワクチンが開発されていないです。
診断方法は、核酸増幅法(PCR法など)があります。
渡航歴や患者との接触歴などから、都道府県が必要と判断した場合に検査が行われます。このような場合は、検査自体の費用は不要です。結果が判明するまでの期間は状況によりますが、1日から数日かかります。
以下に該当する方は、受診をする前に、各都道府県の新型コロナ受診相談センターにご相談ください。
風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続く方
(解熱剤を飲み続けなければならない方も含みます)
強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
※高齢者や糖尿病、心不全、呼吸疾患などの基礎疾患のある方や透析、免疫抑制剤や抗がん剤等を服用されている方は上記症状が2日以上続く場合
2020年1月末の時点で各国の暫定的な治療指針はあっても、確立された治療法はなく、解熱や鎮咳などの対症療法のみが行われています。
2020年5月6日の時点で、日本において有望と注目されている主な薬剤はいくつありますが、まだ正式に認定されていないです。
- wikipedia 新型コロナウイルス感染症 (2019年)
PCR検査で陽性反応が出て入院し、その後の検査で陰性となり症状も落ち着いたため退院したが、最初の発症から2週間以上経過して再び検査で陽性となったケースも出てきており、ウイルスの再活性化か別の型などの再感染の可能性が指摘されています。
- wikipedia 新型コロナウイルス感染症 (2019年)
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